2月に行われた、士別冬の移住体験ツアー。(株)とけるは現地サポーターとして参加いたしました。
今回の参加者は4名。東京在住の方と札幌在住のご家族の参加でした。
士別ならではの冬のアクティビティを体験し、人との出会いを楽しむ3日間をレポートします。
2泊3日のツアー内容
今回のツアースケジュールは以下の通り。
■2月9日(金)
13:00 ゲストハウス集合
14:00 バナナボート・スノーモビル乗車体験
16:00 日向温泉 入浴 / 日向スキー場でスキー
17:30 地元食材を使った夕食・懇親会
■2月10日(土)
午前 保育園見学 / 地域おこし協力隊志望者との相談会
12:00 昼休憩 市内でランチ
13:00 畳ヨガ 市内のヨガ講師からレクチャー
14:45 Cotoriでカフェタイム
16:00 士別神社参拝
17:00 休憩/自由時間
18:00 士別市ならではのジンギスカン
■2月11日(日)
9:00 感想共有・解散
1日目:スノーアクティビティ&温泉で「カラダ」で士別を体験する
オリエンテーション後、すぐにスノーモービル体験場所へ移動。
ヘルメットを装着して準備万端です。
まずは、バナナボートに挑戦。スノーモービルに引っ張られ、雪飛沫を受けながら真っ白な雪の広場を駆け巡ります。緊張していた面持ちの参加者も、少しずつ慣れて、手をあげて楽しんでいました。
スリル満点のスノーモービル体験も行いました。初めての操作に苦戦する参加者もいましたが、無事コースを一周。ふかふかの新雪を走り抜け、冬の士別をめいいっぱい体験しました。
アクティビティ体験で冷えた体を温めるため、日向温泉へ。2013年にリニューアルオープンしたとのことで、中もとても綺麗でした。
今回スキーグッズを持ち歩いていた参加者は、日向温泉スキー場で一滑りした後に入浴。
身体に沁みる温泉に参加者もほぐれた表情になっていました。
入浴後は、日向温泉に併設されたお食事処で懇親会。市内のトマト農家「あったかふぁーむ」の阿部さんに地元食材を使ったお料理を振る舞っていただきました。
ピザ釜で作った、もちもちのピザにアラカルト。そして、トマト農家さん特製のトマト鍋に参加者一同興奮を隠せません。
食事と一緒にいただいたビールは、市内で醸造されている「士別サムライブルワリー」のクラフトビール。醸造家の方から直接ビールの説明を受けながら、士別市ならではの食を堪能しました。
「地元ならではの食材を生産者の方と共に食せる機会はとても貴重です」と参加者も満足の様子でした。
食卓を囲むことで地域の方と参加者の会話もはずみ、新たなつながりが増えた時間となりました。
2日目:リトリートで自分に向き合う時間と、あったかい出会いの時間
2日目の午前中はゲストハウスエストアールで相談会・ワークタイムのチームと、保育園見学チームに分かれました。
地域おこし協力隊を目指す参加者との相談会では、現状の不安や悩みを聞き、今後必要なロードマップの組み立て方などを話し合いました。
高校生の参加者は、保育士の仕事に興味があとのことで市内の保育園を見学。
子どもの発育に合わせて作られた遊具などを見て、「地方ならではの、あたたかい保育の現場が見れてよかった」とのこと。
午後は畳ヨガから始まります。市内でヨガインストラクターとして活動されている樫木さんを招き、ゲストハウスの畳スペースでヨガを行いました。
自分たちでも気づかぬ体の疲れや変化を感じながら、マッサージ、ストレッチ、瞑想を行います。
最後の瞑想では「5分が30分くらいに感じた!」との声が多く上がりました。ヨガを通して体と対話する、リトリートの時間となりました。
体を整えた後は、Iターン移住でカフェを立ち上げたCotoriさんでカフェタイム。
Cotoriの店主堂高さんと会話をしながらコーヒーを飲む時間に参加者もほっとしていました。
堂高さんには士別市の地域性やおすすめスポットなど、よりローカルな情報も教えてもらい、
参加者からはそれぞれの今回ツアー参加の経緯を話すなど、お互いを知る時間にもなりました。
ゲストハウスエストアールの代表、石川さんから士別の歴史を聞きながら、士別神社へお参り。
それぞれの想いや感謝を込めて参拝する参加者の姿が見受けられました。
最後の懇親会。地域住民を交えて、士別市ならではのジンギスカン鍋をいただきました。
「帰りにこれ買って帰ります!」など、士別市の食について話に花を咲かせる姿も。
地域住民との会話では、「夏にこんなことやるから、またおいでよ」など、再会を約束する姿もありました。
参加者からの感想
3日間のツアーを終えて、4名から感想をいただきました。
東京からの参加者:「個人的には、移住について様々な視点から考えるきっかけになった時間でした。移住体験ツアーとまず聞いた時は、もっと内容も堅いもので説明中心の内容なのかと考えておりましたが、実際は、体験ベースの内容で運営の皆さんも参加者に寄り添った丁寧な対応をしてくださり、安心して楽しくプログラムを体験することができました!
「食」がとにかく充実している印象がありました。
1日目の夕食では、地元野菜をふんだんに使用した料理を振る舞っていただき、
生産者様の人柄や栽培されている食材への愛をしっかり知った上で食べる食事はとても美味しかったです。
個人的には、生産者の今のお仕事をされるきっかけになった背景などもお話聞けたことがとても良かったです。」
札幌からの参加者:「お腹も心も満たされる幸せな3日間でした。士別来る前にどんなまちか調べていたけど、インターネットでは辿り着けない、知らない士別を知れた滞在でした。観光を超え、士別市のみなさんの「日々の暮らし」を覗くことができてとてもよかったです。食卓をかこんで鍋をつつく、そんな体験はあまりない。みなさんと交流の時間もたくさんあり、とても有意義な時間でした」
中学生の参加者:「士別市と名前を聞いてもどこかわからなかったけど、今は友達に話せるようになりました。今は士別市が好きだと言えます」
高校生の参加者:「札幌ではここまで広い自然はないし、今回の体験はとても貴重だったし、今度友達にも話そうと思う。保育所の見学もできてとても勉強になりました。士別市があたたかいまちだと知れた」と高校生の参加者。
まとめ
冬の士別を体を使って楽しみ、リトリート体験もできた今回のツアー。
「印象に残っていることは?」と参加者に聞くと、「地域の人たちと交流できたこと」と答える方が多く
士別のあたたかい人とのつながりが生まれたツアーになったのではと思います。